腹式呼吸が分からない?

2024年02月21日

人前で緊張するという悩みをお持ちの方が、話し方教室を訪れたり、その手の本をお読みになると必ずと言って良いほど、腹式呼吸をしなくちゃ・・・という話を聞いたり、見たりすることが有ると思います。

曰く「肩の力を抜いてください。次に鼻から息を深く吸います。同時に下腹部が、前に出るようにすると、同時に横隔膜が下がって、声も震えなくなります・・・」といった文書が続きます。

要は「先ず肩の力を抜く、そして下腹が前に突き出るようなイメージで深く息を吸う」という事です。

これは私が話し方教室を30年少し前に始めた当初にも、学びました。

当時は初心者でしたから、言われるままにやりました。

同じように生徒さんにもお伝えし、実践していただくのですが、いま考えると、そのように出来る方は、とても少なかったような気がします。

図を見せて「こうしてやるんですよ」とお伝えすることも有りました。

また男性の生徒さんなら、ご本人のお腹に手を当てて、もっとお腹が出るように・・・などと、やっていました。女性に対しては出来ないことですが。

でも毎回、発生の練習をする時に同じことを伝えるのですが、さっきも書いたように今にして思えば、ご本人が正しく、これをやれるか?は甚だ心もと有りません。

今であればネットで動画をご覧いただき、「同じようにやってみて下さい」という事も言えるのかもしれませんが。

ですが、原理は今も昔も大して変わりは有りません。

やはり腹式呼吸を用いると緊張感を下げて、落ち着かせる効果があります。

私はこれまでの話し方教室の講師の経験から、色んなお悩みのご相談に乗って来ました。

そして例えば、今日の腹式呼吸のお勧めに付いても、これが震え防止に役に立つ方は全体の数十パーセントの方だろうと思います。

どんな取り組みでも、それが万人に効果があるとは決して言えません。

ある人は右手の拳をシッカリと握りしめて話せば大丈夫というかもしれません。

ある方は話す前に煙草を吹かして、その後にコップ一杯の水を飲めば万全かもしれません。

人前で話そうとすると多くの方が緊張して、その中には卒倒しそうな方もいらっしゃいますが、その方だって、平均的な指導法をご案内しても、自分には必ず効果があると信じていらっしゃる事も有ります。

そういう方は、ぜひご自分で、それを活用していただきたいのです。

し・か・し、そうでは無い方が圧倒的に多いのですね。

そういう悩みの方には、ぜひ腹式呼吸を試していただきたいのです。

そして、それが貴方に合った方法なら、取り入れていただくと良いと思います。



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