緊張から脱するには先ず手足の力を抜こう
2024年02月20日
このネット話し方教室では、人の前に立って、あるいは座って話す時は、足を揃える、手を揃える、という事をご指導します。
足を揃えるとは、文字通り右足と左足との間に握りこぶしが1つ入るくらいに間を開けて背筋を伸ばして立ち、右も左も足をチャン
と伸ばして立つ事を意味します。
人前に立つと、手や足が震えるという方は、是非お取組み頂きたいのです。
柔道の経験のある方はご存じかと思いますが、自然体という体勢があります。
柔道の創始者である嘉納治五郎は自ら考案した自然体を称して、次のように説いています。
⑴ごく自然に素直に立った体の構え。特に柔道でこれを言う。
⑵特別につくろったり緊張したりすることのない、ありのままの態度である。
嘉納先生はさらに踏み込み、柔道場での修行者に対し「自然体の姿勢を守り全身にはもちろん、手足などの局部にも力を入れずきわめて凝らず固まらず、自由自在に動作の出来るように、身体を扱い得るように練習しなければならぬ」と述べています。
これと同じように人の前では「手や足の力を抜き、固まらずに動作が出来ることが大事だ」と言えます。
震えるという事は身体が固い、硬直しているとも言えます。
さらに嘉納先生曰く「その自然体は柔道の基本であると同時に極意(「心身自在」な活動ができる到達すべき姿)でもある」と述べています。
柔道を極めた嘉納治五郎の言葉は、柔道以外の分野でも同じように生きているようです。