人前で緊張しにくい呼吸法とは?
㊟上記の図は龍角散のサイトからの転用です。
話し方教室での話題に、登ることがあるのが腹式呼吸と呼ばれる呼吸法です。ネットでも調べると直ぐに分かります。
緊張すると交感神経が勝って来るときに、腹式呼吸を反復すれば、副交感神経が良く働くようになり、リラックスできるという説明が、よく見られます。
例えば「ゴホンと言えば龍角散」のサイトにも、同じように紹介されています。
https://www.ryukakusan.co.jp/nodolabo/column/article/26
こう書かれていても、分かりにくいですね。
大事な点は次の箇所です。
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◆体がこわばり呼吸が浅い
強い緊張やストレスを感じると、余計な力が入ることで体全体がこわばり、呼吸が浅く、早くなってしまいます。
呼吸が浅くなると、おなかに力を入れられず、小さくて震えがちな声になる傾向があります。
また、首や肩周りの筋肉が緊張すると、横隔膜などの呼吸に使われる筋肉(呼吸筋)がこわばりやすくなるため、声がうわずってしまいます。
のどの筋肉も緊張でこわばると、息が詰まったような違和感を覚えることがあります。
かみ砕いて考えると、身体の作りとして緊張すると身体が固くなる
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身体が固くなると呼吸も浅くなる
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お腹に力を入れることが難しくなり声が小さくなり震えることがある
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同時に呼吸筋である横隔膜もこわばりやすくなる
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息が詰まり益々、こわばりが強くなる
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この悪循環に陥って、人前での話が難しくなる
と、まあこういう訳です。
これを解除するために、腹式呼吸が役に立つと言います。
それでは、どうすれば腹式呼吸が身に着くかが課題です。
龍角散のサイトには続けて、こう書かれています。
『心と体は密接に結びついているので、緊張すると体はこわばりますし、リラックスすると体はゆるみます。
体サイドからアプローチすることで緊張そのものをほぐす方法が「腹式呼吸」です。
腹式呼吸とは、お腹を膨らませるイメージで鼻からたっぷり息を吸い、口からゆっくり静かに吐く「深い呼吸」のことです。緊張しているときは交感神経が優位に働いていますが、こうした呼吸によって副交感神経を優位に働かせ心身をリラックスさせることができます。
呼吸筋やのどの筋肉の緊張がほぐれると、呼吸も自然と整って、緊張するような場面であっても自分本来の声をとりもどして実力を発揮することができるでしょう』 以上です。
腹式呼吸は緊張緩和に役に立つと書かれた文書がありますが、紐解いてみるとよく分かりますね。