内向的な人は、そうであっても上手く話せます
私自身は、話し方教室の講師をしていても、例えばパーティに出るとモジモジして、なかなか初対面の人たちと打ち解けるのが難しいと感じています。
それでいて人の前に立つことに苦手意識は無く、小学校の時から朝礼の時に全校生徒の前に立ち、発表するチャンスもありました。
こう書くと、お前は外交的な人間だ…と言われそうですが、人前での発表は平気でも、初対面の人と打ち解けて仲間に入るというのは大の苦手だったのです。
高校に入学すると、同じ中学から来た生徒が居ないクラスに入りました。一人でモジモジしながら、友達も出来ずに憂鬱な一年でした。
そして二年に上がると、ようやく今でも良く会ってはお酒を酌み交わす友達が3人出来ました。
大学に入った時も同じ経験をしました。
そんな私でしたが人の前に立ち、話をする事には全くと言って良いほど、苦手な意識が有りませんでした。
大学を出てから、直ぐに就職した会社で働いた後に話し方教室を始めましたが、私が学んだ先生は、1対1で講義をすると生徒さんの話し方が、上手くなるという手法を取っていました。
新聞の広告を出すと、1日に2本~3本の問い合わせ電話が掛かって来ます。
最初は、なかなか生徒さんの入塾が有りませんでした。でも半年も経つうちに生徒さんの数も増えて行きました。
そして1年、2年と経過するうちに何となく多くのご相談者が、ご自身の事を「自分は内向的で引っ込み思案です」と仰りながら、私の話し方教室にお入りになる事が続き始めました。
確かに仰ることは理解できます。自分(お客様ご自身)は外向きな性格ではなく、内向きだし、いわゆる内向的だ、という訳です。
しかし、それは理解できても、自分(私)自身が初対面の方を苦手とし、上手くコミュニケーションが取れないという事の間の関係性が分からず、今日まで来たのでした。
そこで、ここ最近、出会った本を紹介します。
「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」という本です。著者はアメリカ人でした。
この本の著者のスーザン=ケインさんは自身が内向的で、人前で話そうとすると、とても上がってしまうことに悩んでいました。そこからスタートして自身が幸せになるまで歩いて来た道を紹介していらっしゃいます。
私とは逆のケースです。でも、この本を読んで大いに励まされました。
皆さんにもお勧めします。
内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法 スーザン=ケイン 講談社+α新書